「爆買い」は過去の話──そう思っていませんか?ところがいま、中国人観光客の日本ブランド愛は新たな形で進化しています。
彼らが求めているのは「品質+ストーリー+信頼」。SNS(特に小紅書・WeChat・抖音)では、日本企業の細やかな技術や美意識が再評価され、地方ブランドまでもが憧れの存在になっています。
今回は、2025年時点で中国人の間で人気急上昇中の「日本ブランドTOP10」を、当社独自の視点で紹介します。
※小紅書(RED)や微博(Weibo)などでの言及数・検索トレンドを参考に構成しています。
目次
- 第1位:白鷹(兵庫県)― 酒蔵の誇りが世界を魅了!
- 第2位:無印良品 ― シンプルが一番贅沢
- 第3位:資生堂 ― 日本美の象徴
- 第4位:ユニクロ ― 質の良さでリピート続出
- 第5位:象印 ― 魔法瓶だけじゃない!
- 第6位:資生堂パーラー ― お土産界の王者
- 第7位:パナソニック ― 信頼の家電として不動の地位
- 第8位:資生堂・花王・ロートのプチプラ三強
- 第9位:モンベル ― 日本のアウトドア魂が熱い!
- 第10位:やよい軒 ― 日本の家庭の味を味わえる場所
- まとめ:モノ消費から「心の消費」へ
- ホテル系J-REITを購入して分配金という不労所得を得るのも一案
- ホテル系J-REITの一例はインヴィンシブル投資法人
- インヴィンシブル投資法人の分配金は増加傾向
第1位:白鷹(兵庫県)― 酒蔵の誇りが世界を魅了!
高級日本酒ブランド「白鷹」がまさかの1位!
兵庫・灘の老舗酒蔵がつくる純米大吟醸が、上海や北京の高級レストランで乾杯の定番に。
「白鷹を飲むと日本らしさを感じる」
「ボトルデザインが美しい。贈答にぴったり」
と、中国SNSで口コミが急増。地方企業の品質力が、静かに世界を席巻しています。
第2位:無印良品 ― シンプルが一番贅沢

かつての「買いやすい日用品」から、「ライフスタイルの象徴」へ。
特に人気なのは 香り系(アロマ・キャンドル) と 無添加スキンケアシリーズ。
「無印の香りでリセットできる」
「日本人の清潔感が感じられる」
SNSでの「MUJI部屋」投稿がトレンドになっています。
第3位:資生堂 ― 日本美の象徴
中国では「信頼できるスキンケアNo.1」として根強い人気。特に「ELIXIR」「HAKU」「ANESSA」シリーズが好調。
美容インフルエンサーの発信力も強く、「日本に行ったら資生堂をまとめ買い」が定番に。
第4位:ユニクロ ― 質の良さでリピート続出
中国国内にも店舗は多いが、「日本限定モデル」や「コラボ商品」が特に人気。
「日本のユニクロは質感が違う!」という声も。
第5位:象印 ― 魔法瓶だけじゃない!

炊飯器・電気ポットが中国家庭の夢の家電。「象印の炊飯器で炊いたご飯が別格」と話題に。
第6位:資生堂パーラー ― お土産界の王者
銀座の洋菓子が「上品でかわいい」と大人気。SNSでは「#資生堂パーラーギフト」がトレンドタグに。
第7位:パナソニック ― 信頼の家電として不動の地位
空気清浄機・ドライヤー・美顔器など、品質の高さで選ばれています。「壊れない」「静か」「デザインが好き」と高評価。
第8位:資生堂・花王・ロートのプチプラ三強
ドラッグストアでの「まとめ買い御三家」。日本旅行でドラスト巡りをする動画が小紅書で人気です。
第9位:モンベル ― 日本のアウトドア魂が熱い!

富裕層の若者の間で「健康×自然×品質」ブームが拡大。「日本で買うモンベルは本物感がある」と人気上昇中。
第10位:やよい軒 ― 日本の家庭の味を味わえる場所
外食チェーンとしては異例のランクイン。
「味が落ち着く」「味噌汁が恋しくなる」という口コミが続出。食文化としての日本ブランドが根付いています。
まとめ:モノ消費から「心の消費」へ
かつての中国人観光客はブランド物を大量購入するイメージが強かったですが、今は「ストーリー・品質・誠実さ」を重視する傾向にあります。
地方の小さな企業でも、
・誠実な製品づくり
・地域文化との結びつき
・SNSで共感を呼ぶストーリー
を発信すれば、中国人観光客の心をつかめる時代かもしれません。
ホテル系J-REITを購入して分配金という不労所得を得るのも一案
中国人観光客を含め訪日外国人数は増加しています。これに伴いインバウンドの消費額は順調に伸びており、消費先の割合としては宿泊費が最も高いです(詳細はこちらの記事を参照)。
そこで本記事作成時点では、個人や法人の投資先としてホテル系J-REITも一案だと当社は考えます(J-REITの一覧はこちら)。J-REITを購入及び保有することにより、銘柄によっては、配当金(J-REITの場合「分配金」と呼ばれる)という不労所得を得ることが可能となります。
ホテル系J-REITの一例はインヴィンシブル投資法人
ホテル系J-REITの一例として、インヴィンシブル投資法人(8963)が挙げられます。当法人はホテルを主に保有しており、賃貸事業の収入が売上の大部分を占めています。具体的なホテルは、本記事の作成時点で下記の通りです。
【保有ホテル名(出典はこちら)】
・ホテルマイステイズ
・フレックスステイイン
・アパホテル
・スーパーホテル
・コンフォートホテル
・亀の井ホテル
・アートホテル
・シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル
等
【保有ホテル数(出典はこちら)】
114
インヴィンシブル投資法人の分配金は増加傾向
インバウンド消費額の増加を背景にして、インヴィンシブル投資法人の分配金は下記の通り増加傾向です(出典はこちら)。当法人は6ヶ月ごとの決算です。
・2023年06月期:1,464円
・2023年12月期:1,640円
・2024年06月期:1,917円
・2024年12月期:1,982円
株価は政治及び経済の状況により上下するものの、分配金は上記の通り安定的に増加しています。
以上、参考になれば幸いです。
【留意点】
・本記事は、情報提供を目的としたものであり、金融商品の取引を推奨、助言又は勧誘するものではありません。また、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。実際の投資等についての最終的な決定はご自身で行ってください。
・本記事は、信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。
・本記事の内容は作成時点のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
・本記事のいかなる内容も将来の市場環境、将来の投資収益等を保証するものではありません。投資する金融商品の価格の変動等により損失を生じるおそれがあります。