「今日も市バスに乗れなかった…」京都市民の嘆きが日常になっています。
京都では下記のような経験をする方が本当に増えてきています。
・やっと来た市バスが満員で通過する
・乗れても車内がぎゅうぎゅう
・大きなスーツケースを持つ観光客で足の踏み場もない
いまや京都では「市バス難民」という言葉まで聞かれるようになり、「市バスに乗れない」ことが日常化しています。
観光都市である以上、観光客が増えるのは歓迎すべきことです。しかし、通勤・通学・通院すらままならないレベルで混雑が続くのは、市民生活にとって大きな負担となっています。
目次
■そんな中、京商(京都商工会議所)が「LRT導入」を提言へ
そこでいま注目されているのが、京商によるLRT(次世代型路面電車)の導入提言です(本記事の冒頭の写真は宇都宮のLRT)。
LRTとは、ヨーロッパを中心に広がっている「街にやさしい次世代交通」です。バスよりも大量輸送ができ、鉄道よりも柔軟性があり、街の景観にも溶け込みます。
観光都市・京都が抱える課題に対して、世界ではすでに「LRTで解決」という流れが出てきています。では、なぜいま京都にLRTなのでしょうか。
■京都にLRTが必要とされる主な理由
理由1. 慢性的な輸送力不足を根本的に改善できるから

京都の市バスは便利ですが、観光客数の増加に輸送力が追いついていません。
特に、清水寺・金閣寺・祇園・嵐山といった人気観光地へ向かう路線はほぼ毎日のように満員です。
そこでLRTであれば、
・1編成の輸送力が大きい
・時間通りに運行しやすい
・バスよりも速く、安定した運行がしやすい
といった点で、市バス混雑の大きな緩和が期待できます。
理由2. 観光公害の緩和につながるから

京都が悩んでいる観光公害の一因は、観光客の移動が特定のバス路線に集中してしまうことです。
LRTが導入されれば、観光客を別ルートに誘導しやすくなり、移動需要を面で分散させることができます。
その結果、市バスの混雑だけでなく、観光地そのものの混雑緩和にもつながるかもしれません。
理由3. 京都の景観に調和しやすいから

京都では景観規制が非常に厳しく、大規模インフラの新設が簡単ではありません。
しかしLRTは景観との親和性が高く、ヨーロッパの歴史地区でも数多く導入されています。京都の街並みとも調和しやすい交通インフラと言えます。
■京都の交通は転換期に入っている
観光都市として成長しながら市民生活を守るために、京都が抱える交通課題は複雑です。
・観光収入は街の重要な財源
・市民生活の不便は年々増加
・交通インフラは限界に近い
だからこそ、「市民の足」と「観光の足」をどう両立させるかが重要になっています。
京商のLRT提言は、単なる交通改善策ではなく、「京都の未来の都市構造そのもの」を提案していると考えられます。
■では京都はどう動く?
もちろん、LRT導入には下記のような課題も存在します。
・初期投資
・ルート選定
・車線の再編
・住民との調整
しかし、もし何もせず現状維持を続ければ、市バスに乗れない問題は悪化する一方です。
市民が移動しにくい街は、観光都市としても魅力を失ってしまいます。いま必要なのは、「これまで通り」で我慢することではなく、未来の京都にふさわしい交通の選択だと感じます。
■最後に:「京都市民が普通に移動できる京都」を取り戻すために

観光客が増えるたびに、市民が不便を強いられる街であってはならないと思います。
・市民が快適に動ける
・観光客もストレスなく巡れる
・景観にやさしい
・街が持続的に発展する
そのすべてを目指す上で、LRTは大きな可能性を持った選択肢です。
京都が次のステージに進むタイミングは、まさに「いま」なのかもしれません。
ホテル系J-REITを購入して分配金という不労所得を得るのも一案
京都を含め日本の観光地を訪れる訪日外国人数は増加しています。これに伴いインバウンドの消費額は順調に伸びており、消費先の割合としては宿泊費が最も高いです(詳細はこちらの記事を参照)。
そこで本記事作成時点では、個人や法人の投資先としてホテル系J-REITも一案だと当社は考えます(J-REITの一覧はこちら)。J-REITを購入及び保有することにより、銘柄によっては、配当金(J-REITの場合「分配金」と呼ばれる)という不労所得を得ることが可能となります。
ホテル系J-REITの一例はインヴィンシブル投資法人
ホテル系J-REITの一例として、インヴィンシブル投資法人(8963)が挙げられます。当法人はホテルを主に保有しており、賃貸事業の収入が売上の大部分を占めています。保有ホテルは、本記事の作成時点で下記の通りです。
【保有ホテル名(出典はこちら)】
・ホテルマイステイズ
・フレックスステイイン
・アパホテル
・スーパーホテル
・コンフォートホテル
・亀の井ホテル
・アートホテル
・シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル
等
【保有ホテル数(出典はこちら)】
114
インヴィンシブル投資法人の分配金は増加傾向
インバウンド消費額の増加を背景にして、インヴィンシブル投資法人の分配金は下記の通り増加傾向です(出典はこちら)。当法人は6ヶ月ごとの決算です。
・2023年12月期:1,640円
・2024年06月期:1,917円
・2024年12月期:1,982円
・2025年06月期:1,895円
株価は政治及び経済の状況により上下するものの、分配金は上記の通り安定的に増加しています。
以上、参考になれば幸いです。
【留意点】
・本記事は、情報提供を目的としたものであり、金融商品の取引を推奨、助言又は勧誘するものではありません。また、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。実際の投資等についての最終的な決定はご自身で行ってください。
・本記事は、信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。
・本記事の内容は作成時点のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
・本記事のいかなる内容も将来の市場環境、将来の投資収益等を保証するものではありません。投資する金融商品の価格の変動等により損失を生じるおそれがあります。
















