訪日外国人を国籍別で見ると、韓国人が常にトップ3に入っています。韓国と日本は歴史問題を抱えるため、政治的には仲が良くないことがあります。しかし、日本を好きな韓国人が一定数存在するのも事実です。
韓国人観光客が日本に来る理由で代表的なものを、当社独自の視点で以下の通りまとめました。
目次
1.地理的に近いから「週末でも行ける日本」
韓国と日本は飛行機でわずか2時間前後の距離。東京や大阪、福岡へはLCC(格安航空会社)も多数運航しており、往復1万円台で来日することも可能です。
短い休暇や週末でも気軽に訪れることができる「近さ」は、圧倒的なアドバンテージです。

2.円安で「日本が安く感じる」
最近の円安で、韓国人観光客にとって日本は「お得な買い物天国」になっています。
「韓国よりも外食が安い」「ホテル代が割安」「ブランド品も日本で買った方が安い」といった声が多く、コスパ重視の韓国人旅行者にとって、日本は今まさに狙い目です。
3.目的はやっぱりグルメ!
日本食は韓国でも大人気。寿司やラーメン、焼肉、うどんなど、グルメ目的で来日する人は多数。さらに、最近ではコンビニ弁当やチェーン店の食事も「クオリティが高い」とSNSで話題に。
「1日5食は食べる」と言われるほど、日本旅行=食べ歩きというイメージが定着しています。

4.ドラッグストアで「爆買い」は今も健在
「ロートの目薬」「小林製薬のアイテム」「日本製シャンプー」など、韓国では手に入らない(または高い)商品を求めてドラッグストアでまとめ買い。
最近では「韓国人が選ぶ日本の人気お土産TOP10」という特集もよく見かけます。
5.観光地・文化体験が豊富
京都での寺社巡り、北海道での雪景色、箱根の温泉など、日本は季節ごとに楽しめる観光資源が豊富。
また、着物体験やアニメの聖地巡礼など、韓国では味わえない体験も人気の理由です。

6.日本は「安全で清潔」
「治安が良くて安心」「ゴミが落ちていない」「電車が時間通りに来る」など、韓国人が感じる日本の魅力として、安全・清潔・信頼のイメージがあります。
特に女性の一人旅でも安心して楽しめる点は、海外旅行先として大きな魅力です。
7.Jカルチャーがじわじわブームに
K-POPと並び、日本のアニメ・マンガ・J-POP・コスメ文化が韓国でも若者を中心に再評価されつつあります。
秋葉原・池袋・原宿など、「オタク文化」「かわいい文化」の体験も来日のモチベーションに。

8.一度来ると「また来たくなる」=リピーター多数!
日本はリピーター率が非常に高い国。特に韓国人観光客は、1年に何度も来る「日本リピーター」が多いことで知られています。
近い・安い・楽しい。だからまた来る。そんな中毒性のある旅行先が日本なのです。
まとめ~韓国人観光客は「日本を熟知した旅行者」~
いまや韓国人観光客は、単なる初訪日ではなく「日本をよく知る旅のプロ」になりつつあります。地域ごとの特色や季節の魅力を理解し、日本各地をリピーターとして巡ってくれる存在です。
この流れをうまく活かせば、地方都市の観光振興や地域経済の活性化にもつながるはず。インバウンド対応を考えるなら、韓国人観光客のニーズに沿った視点が重要だと考えます。
ホテル系J-REITを購入して、分配金という不労所得を得るのも一案
韓国人を含め訪日外国人数は増えており、消費先として宿泊費の割合が最も高いです。そこで本記事作成時点では、個人や法人の投資先としてホテル系J-REITも一案だと当社は考えます(J-REITの一覧はこちら)。ホテル系J-REITに関する記事は下記のリンク先でご覧になれますので、ご参考にしてください。