訪日外国人を国籍別で見ると、中国人が常にトップ3に入っています。中国と日本は歴史問題を抱えるため、政治的には仲が良くないことがあります。しかし、「爆買い」に見られるように、日本を好きな中国人が一定数存在するのも事実です。
中国人観光客が日本に来る理由は様々あります。代表的なものは以下の通りです。
目次
1.高品質な商品を求めての「買い物」目的
・日本製品(化粧品、薬、家電、ベビー用品など)は品質が高く、安全性が信頼されている
・中国国内では手に入りにくい商品をまとめ買いすることも多い(「爆買い」傾向はやや落ち着いている)
2.日本の文化やライフスタイルへの憧れ
・アニメ・漫画・ゲームなどの日本ポップカルチャー
・神社仏閣、城、着物、茶道など伝統文化にも強い関心
・和食(寿司、ラーメン、焼肉、懐石など)への評価が高い

3.自然の美しさと四季の魅力
・桜(春)、紅葉(秋)、雪景色(冬)など四季の風景が人気
・富士山、温泉、北海道、沖縄など地域の特色ある自然も魅力

4.清潔さ・安全さ・サービスの良さ
・日本は「治安が良い」「街が清潔」「人が親切」というイメージが強い
・コンビニ・交通機関・ホテルなどのサービス水準が高い
5.ビザ取得が比較的容易
・2015年以降、中国人向けのビザ要件が大幅に緩和され、個人旅行が容易に
・複数回入国できる数次ビザの導入も旅行意欲を後押し
6.中国から距離が近く、交通の便が良い
・北京・上海・広州など主要都市から飛行機で数時間
・LCCを含む多くの直行便があり、気軽に行ける海外旅行先

7.SNS・口コミの影響
・Weibo(微博)や小紅書(RED)などで日本の旅行体験が拡散(「○○温泉に行ってきた」「爆買い報告」「京都のカフェがかわいい」など)
・インフルエンサーの投稿が人気スポットを生み出す
8.医療・教育目的の渡航も
・高品質な医療サービスや人間ドックを求めて来日するケースも
・日本での教育機関への下見・進学相談を兼ねた観光も増加中
旅行スタイルの変化
本題からずれますが、旅行のスタイルも下記のように変わっています。
・以前:団体ツアー・買い物中心
・最近:個人旅行(FIT)・体験型観光・地方分散型が増加(例:スキー体験、温泉巡り、地方のグルメ探訪、農村民泊など)
ホテル系J-REITを購入して、分配金という不労所得を得るのも一案
中国人を含め訪日外国人数は増えており、消費先として宿泊費の割合が最も高いです。そこで本記事作成時点では、個人や法人の投資先としてホテル系J-REITも一案だと当社は考えます(J-REITの一覧はこちら)。ホテル系J-REITに関する記事は下記のリンク先でご覧になれますので、ご参考にしてください。