冬の志賀高原でインターンシップを開催

志賀高原が位置する長野県山ノ内町の宿泊施設・店舗が、インターンシップ(就業体験)を毎年募集している(詳細はこちら)。直近では2019年の2-3月に行われた。2018年時点で過去200名弱の学生が参加した。

その目的は、学生にインターンシップの形で観光業の実態を経験してもらうと共に、若いうちに志賀高原を訪れてもらうことで将来の観光客としても見込むことだ。

インターンシップでは、学生が自ら考え活動する「アクティブラーニング」が推し進められている。直近で実施されたコースは次の2つ。

1.温泉旅館マネジメントコース
内容:温泉旅館のすべての業務(トップマネジメント、オペレーション)を研修し、旅館業のビジネス全体を学ぶ。将来旅館業、ホテル業を志す学生対象。簿記、経営学の知識必須。
募集人員:2名
給料:無給
期間:2019/2/8(金)〜 2/24(日)、3/1(金)〜 3/17(日)

2.おもてなしコース
内容:旅館、ホテルのスタッフの一員となりお客様の満足度向上の為にオペレーションを行う。
募集人員:40名
給料:有給
期間:2019/2/1(金)〜2/11(月)、2/8(金)〜2/24(日)、2/15(金)〜3/3(日)、2/22(金)〜3/10(日)

受け入れ窓口となっている小石屋旅館によれば、インターンシップを通じて、2016年度は1名、2017年度は6名が町内で就職した。「東京で働く経験も楽しいですが、自然に囲まれて過ごす生活に魅力を感じてくれる学生も多いようです」とのことだ。このインターンシップでは、 お客様にお褒めいただいたり、時には女将さんから厳しく指導されたりという経験もできるようだ。

このようなインターンシップは、観光業での就職を志す学生にとって貴重だ。なぜなら、就職前のイメージと就職後の現実とのミスマッチを減らすことが出来るからだ。現実に、観光業に対しては、「休みが取りにくい」や「労働時間が長い」という意見もある。期待を持って就職した若者が、「こんなはずじゃなかった」と数年で離職してしまえば、若者にとっても旅館経営者にとっても不利益であろう。

このインターンシップは数ヶ月で完了するので、観光業に興味がある人はお試しで参加してみるのもよいだろう。このような取り組みが全国各地に広がって、より多くの若者がやりがいと共に観光業に従事することを期待する。

  • コメント: 0

関連記事

  1. 空港運営会社がツアーを企画・販売

  2. 山形県沖地震の被災地へ、観光復興支援

  3. JR東日本グループがベンチャー企業と連携

  4. [2020年6月]旅行需要が持ち直し傾向

  5. [Go Toキャンペーン(仮)]観光業に対する政府支援

  6. [JATA]国内宿泊キャンペーン『笑う旅には福来たる』を開催

  7. [雪不足]やまがた割で対策

  8. [Go Toトラベルキャンペーン]東京を除外

  9. 旅行業界 首里城再建を支援

  10. 1万円分の国内宿泊引換証等があたるキャンペーン実施中

  11. [日本政策金融公庫]宿泊業向けインバウンド対応ツールを無償で提供

  12. 日韓関係の悪化で、長崎県が国に支援を要請

  13. [愛媛県]熱烈歓迎へ向けて中国を学ぶ

  14. 留学と旅行を融合させた教育旅行プログラム

  15. [観光庁]中核人材育成講座を大学で開講

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。