[観光庁]延べ宿泊者数76.8%減少。客室稼働率16.6%

観光庁は2020年5月29日に、宿泊旅行統計調査の結果を公表した(リンクはこちら)。結果は次の通り。

1.延べ宿泊者数

出典:観光庁

上記画像に示すとおり、日本人の延べ宿泊者数(緑の線)は、前年同月比で71.1%減少した。また外国人の延べ宿泊者数(赤い線)は、97.4%減少した。日本人と外国人と合わせた全体の延べ宿泊者数(青い線)は、76.8%減少した。

2.客室稼働率

出典:観光庁

上記画像に示すとおり、旅館、リゾートホテル、ビジネスホテル、シティホテル、簡易宿泊所の全てにおいて、前年同月比で稼働率は減少した。全体の稼働率(赤い線)は16.6%であった。特にリゾートホテルの稼働率(紺色の線)はたったの5.9%だった。

上記の通り、特に外国人旅行者が大幅に減少している。背景には、新型コロナウイルスの水際対策として政府が、アメリカ、ブラジル、ロシアなど111の国と地域について、外国人の入国を拒否している。

感染状況が好転している中、政府は、感染状況が落ち着いており且つ日本と経済的なつながりの大きい4カ国(タイ、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランド)から日本への入国を認める方向で検討している。対象はビジネス関係者のみ。早ければ今月中にも緩和する。実現すれば、感染拡大以降、初めての緩和措置となる。

インバウンドの復活に向けての第一歩となるが、感染爆発が起これば元も子もない。慎重な対応をお願いしたい。

  • コメント: 0

関連記事

  1. [2021年6月]訪日外国人旅行の取扱額が大幅増加

  2. [2021年3月]訪日外国人数が12,300人/前年同月比93.6%減

  3. [2021年4月]訪日外国人数が大幅増加

  4. [宿泊業]2019年冬のボーナスはどうなったか

  5. [2020年11月]宿泊者数・客室稼働率が共に回復傾向

  6. [2020年6月]訪日外国人数が3ヶ月連続で99.9%減少

  7. [2023年2月]訪日外国人数、今月も140万人超え

  8. [2021年5月]国内旅行の取扱額が大幅増加

  9. [2021年11月]訪日外国人数が半減以下

  10. [2020年9月]訪日外国人数が1万人を回復

  11. [2023年5月]訪日外国人数、今月も200万人目前

  12. [2023年7月]訪日外国人数232万人、年間2000万人に迫る勢い

  13. [2020年8月]国内旅行が更に回復

  14. [2020年1月]訪日外国人数が減少

  15. [2022年11月]訪日外国人数、100万人弱まで急回復

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。